HINT
目標は絶対のものではない。すなわち、方向づけである。
『経営の真髄』<上>p.186
目標という道具を私たちはどのように使っているだろうか。ドラッカー教授は、目標を拘束衣にしてはならないといいます。絶対達成目標などという形で使っていないだろうか。続きを見る…
「事業の定義は、具体的な目標にする必要がある」
『経営の真髄』<上>p.182
「われわれの事業は何か」、つまり事業を定義することはきわめて重要ですが、それは意図の表明に過ぎません。つまりどんな顧客にどんな価値を届けるのかを掲げただけで、何も起こらないということです。続きを見る…
「われわれの事業は何であるべきか」との問いも必要である。現在の事業をまったく別の事業に変えることによって、新しい機会を開拓し、新しい事業を創造することができるかもしれない。
『経営の真髄』<上>p.180
「われわれの事業は何か」という問いは現在を問うています。これに対して「われわれの事業は何になるか」「われわれの事業は何であるべきか」は未来を投影する問いです。続きを見る…
自らの事業は何かを知ることほど、簡単でわかりきったことはないかに思われる。(中略)しかし実際には、「われわれの事業は何か」との問いは、ほとんど答えることの難しい問題である。正解はわかりきったものではない。
『経営の真髄』<上>p.175
ドラッカー教授は、上記(中略)に箇所で「鉄道会社は乗客と貨物を運び、保険会社は保険を引き受け、銀行は金を貸す」と述べました。
自分たちの行っていることを記述したに過ぎません。実際には、顧客は何のために乗客となり、何のために貨物を運ぶのか。何のために保険に入り、何のためにお金を貸すのか。続きを見る…
企業とその能力に直接影響を与える決定が、組織のあらゆる階層において行われている。
『経営の真髄』<上>p.174
ドラッカー教授は、現代社会を知識社会と名づけ、現代の組織を知識組織と呼びました。知識労働と知識労働者というコンセプトを生み出したのものドラッカー教授です。60年以上の前の1950年代末頃のことです。続きを見る…