経営のヒント

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15.経営の真髄

コンセプト、原理、ビジョン【経営のヒント 777】2024.10.07

オーナー経営者がワンマンで経営する企業からマネジメントを擁する企業への変身は、液体から固体への物質の変化に匹敵する変化である。
『経営の真髄』<下>p.7

ワンマン経営はあってもワンマン・マネジメントは存在しません。つまりマネジメント不在です。ワンマンという「人」に依存していたのでは、組織の存続はいつか危機的タイミングを迎えます。このことについては、特段の説明を要しないと思われます。続きを見る…

全員が、組織の壁を越えて【経営のヒント 776】2024.09.25

成果をあげるには、狭い領域への集中と明確な焦点が必要である。多目的であったのでは、組織は成果をあげられない。
『経営の真髄』<上>p.381

この150年間、世界は多元化の度合いを高めてきました。その理由は、自立し専門化された組織だけが成果をあげ生き残ってきたからです。つまり組織社会とは多元社会だということです。続きを見る…

組織のリーダーに社会全体においてもリーダーであることを求める【経営のヒント 775】2024.09.17

多元社会が要求する公的責任とは、自らのミッションの追求の過程において、公益をもたらすべきことを意味する。
『経営の真髄』<上>p.378

ドラッカー教授は、組織のリーダーの社会的責任と公的責任を別のものとし、公的責任は社会的責任を超えるものであるといいます。

「社会的責任とは、自らのミッションの追求において、他に害をなさないことを意味します。同時に、社会に存在する問題の解決に貢献することを意味する」

これに対する公的責任は、組織のリーダーに社会全体においてもリーダーであることを求めるものです。

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本質的にはプロフェッショナルである【経営のヒント 774】2024.09.05

リーダー的な地位にあるグループの一員としてのマネジメントの責任と倫理とは、具体的には何か。そのようなグループの一員たることは、本質的にはプロフェッショナルであるということである。
『経営の真髄』<上>p.371-372

社会のリーダーをどのようにみるのかについてドラッカー次のように整理します。

「マネジメントを構成する個々人の人間を社会のリーダーと呼ぶことはできない」。

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マネジメントの社会的責任の限界【経営のヒント 773】2024.08.26

マネジメントは召使である。ご主人は、彼がマネジメントする組織である。
『経営の真髄』<上>p.362

今日のテーマは、マネジメントの社会的責任の限界についてです。

第一に、本業の遂行、継続こそが最大の社会に対する責任です。そもそも社会に必要な製品やサービスを提供し続けることは、本質的な責任です。これに優先するものは、他にありません。

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