HINT
知識労働の生産性は、仕事の質を中心に据えなければならない。しかも最低を基準としてはならない。
『経営の真髄』<上>p.335
前回「⑤知識労働の生産性は量よりも質の問題であることを理解させることである」ことを示しました。
ドラッカー教授は、知識労働をナレッジワーク、これに対するコンセプトをマニュアルワーク(肉体労働)と呼び、区別しました。従来の単なるワークを区別する必要が生じたということです。続きを見る…
「知識労働の生産性を向上させる方法は、大きなものだけで6つある。
『経営の真髄』<上>p.334
①なされるべきことは何かを考えることである
②自らの仕事に責任を負わせることである
③継続してイノベーションに取り組ませることである
④継続して学ばせ、継続して人に教えさせることである
⑤知識労働の生産性は量よりも質の問題であることを理解させることである
⑥知識労働者は、組織にとってコストではなく資本財であることを自覚させることである続きを見る…
「仕事は面白いものでなくてもよい。しかし、自己実現させるものでなければならなくなった」
『経営の真髄』<上>p.324
豊かさは最近のものであるとドラッカー教授は言います。
20万年ともいわれる長い人類の歴史のほとんどの期間が死に直結する飢えという恐怖との闘いでした。先進国の多くは、経済的な豊かさによってこの恐怖から解放されました。
ところが…続きを見る…
「知識労働では、(中略)自ら動機を持ち、自ら方向を決めるのでなければ、生産的に働くことはできない。自ら何かを生み出せなければならない。」
『経営の真髄』<上>p.321
50年前、ドラッカー教授は「知識労働者のマネジメントは、まったく新しい種類の課題である」と宣言しました。まさに今、その状況に日本はあります。続きを見る…
「マネジメントは、いかに選ばれ構成されようとも一つの力である。(中略)しかしいかなる力といえども、自らを制禦するものを必要とする。さもなければ専制となる」
『経営の真髄』<上>p.319
専制に代わるものがマネジメントである。ドラッカーは高らかに宣言した。肝に銘じてマネジメントは専制的になってはいけないのです。続きを見る…